もっと色々なことを知りたいと思って、フランスにも行きました

「さらにはシャルルが生きていた1400年代ならではの苦悩ってどこから来ていたんだろう、とか、年表を見るだけでも大変さは分かりますよね。

小関裕太 撮影/冨田望

 もっと色々なことを知りたいと思って、フランスにも行きました。他のお仕事もあったので時間が本当に少なかったんですが、戴冠式をやった城がものすごく離れていて、現代でも2時間とか3時間とか電車で行かないといけない距離にある。当時は歩いたり、馬車で行っていたから集まるだけでも大変なことだったんだと儀式の重みを感じることもできました。当時の貴族たちの関係性や憎しみ、今回のテーマになっている声や祈り、そういうものを少しでも知っていると、さらに深まっていく作品だと思います。

 観に来てくださる皆さんにもそういう目で見ていただけたら、より楽しめる作品だと思いました。

 いかに現代と違うか、そして、いかにつながっているか。作品を通して、現代とリンクする部分があるのか……そんなことを感じていただけたら嬉しいです」

 フランスまで行って、当時の思いを知ろうとする姿勢には真摯な人柄がのぞく。小関さんの演じるシャルルは、より立体的にその姿を現すに違いない。

⚫︎小関裕太 こせき・ゆうた
1995年6月8日、東京都出身。身長180センチ
子役として芸能活動をスタート。
その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。
最近の出演作はドラマ「来世ではちゃんとします」、ミュージカル『四月は君の嘘』、舞台『キングダム』、23年にはドラマ「癒しのお隣さんには秘密がある」W主演、U-NEXT「賭けからはじまるサヨナラの恋」に出演。
11月27日から清原果耶主演の舞台『ジャンヌ・ダルク』でシャルル7世という大役に挑む。

⚫︎作品情報
『ジャンヌ・ダルク』
―19才で燃え尽きた命―フランスの若き救世主ジャンヌ・ダルクの知られざる真実とは―。10年の堀北真希と伊藤英明、14年の有村架純と東山紀之のコンビから、9年の時を経て蘇る伝説の歴史スペクタクル。
 待望の再々演で、初舞台・清原果耶のジャンヌ・ダルクと小関裕太のシャルル7世があらたな世界を作りあげる。11月27日から12月17日まで東京・東京建物ブリリアホール、12月23日から26日まで大阪・オリックス劇場で公演。