『さよなら人類』で60万枚の大ヒット、伝説のバンド『たま』のパーカッションとして知られる石川浩司。02年に『猛スピードで母は』で芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞を受賞した小説家・長嶋有。黒木華主演でドラマ化され、累計500万部突破の大ヒット作『凪のお暇』作者である漫画家・コナリミサト。豪華すぎる面々が語りあう「人生を楽しく生きるための特効薬」と、3人の『THE CHANGE』とはーー。【第1回/全7回】

写真は左からコナリミサト、石川浩司、長嶋有 撮影/有坂政晴

 

 長嶋有さんとコナリミサトさんがいるのは、石川浩司さんの自宅近くのアットホームなレトロな雰囲気の喫茶店。
「体調はもう大丈夫なんでしょうか……」と、コナリさん。
「そうだよね。相当悪かったみたいだからね。でも、会うの楽しみだな」と、長嶋さん。
 そう、鼎談の日程が決まったあと、石川さんは9月30日に”内臓のいろんな病気”で緊急入院。その後、約2週間の入院を経て無事退院しました。退院から約1か月後、予定通りの日程で、鼎談が行われることになりました。
 するとそこへ、以前と変わらぬ元気な姿の石川さんが「こんにちは~!」と現れました。現場の空気が一気に明るくなり、鼎談がスタートしました。

長嶋「初めまして、長嶋と言います。よろしくお願いします!」

石川「よろしくお願いしま~す!」

コナリ「先日はありがとうございました~」

長嶋「あ、そうですよね、お2人はもう知り合ってるんですよね」

コナリ「退院おめでとうございます!」

石川「死にかけた笑」

コナリ「お元気そうで何よりです!」

「死にかけた」と笑う石川さんだが、とにかく明るくて元気そうに見え、一同安心しました。

緊急入院から無事復帰した石川さん