コナリさん原作ドラマの音楽を石川さんのバンドが担当!

石川「『凪のお暇』のドラマの音楽を僕が今やってる『パスカルズ』っていうバンドが担当したんですよ」

コナリ「そうです! そうなんです!」

長嶋「え!? ああ、そうか! もともと縁があったんだ!」

コナリ「しかもドラマの打ち上げの時に『パスカルズ』の皆さんがライブを演奏してくださって、キャストとスタッフみんなで体育座りして、揺れながら聴いたんですよ」

長嶋「最高じゃないですか!」

石川「高橋一生さんが『たま』のファンだって言ってきたんでハグしたりして」

コナリ「そうそうそう! 石川さんと高橋一生さんがもうラブラブで! すごい愛に溢れた現場でしたよね」

長嶋「たしかに『凪』はすごい作品で。女性を主人公にする漫画のヒット作ってたくさんあるし、ドラマ版ももちろん良い内容でした。でも、原作の『凪のお暇』は、ドラマで描かれた物語のその先を描いていて、まさか! お母さんの話になるとは! とビックリしたんですよね」

石川「この展開は最初から想定してたんですか? それともヒットしてまだまだ続けるってことになって、お母さんも描こうってことになったんですか?」

コナリ「話を描いているうちに、お母さんもちゃんと掘り下げないとってなったんですよね」

長嶋「凪のお父さんのように”バンドマンになって何者かになる!”みたいな気持ちはよく分かって、僕は89年当時まだ高校生だったから」

コナリ「ちょうどドンピシャ世代だったんですね!」

長嶋「そうですね。僕は北海道だから『イカ天』は最初の方は放送してなかったんですよ。北海道で放送が始まった時、『たま』はすでに人気者だったんですよ」

コナリ「ひゃ~!」

石川「ラジオで長嶋さんが『たま』の話をしているのを聞いたことがあるんですけど、2週目から観始めたんですか?

長嶋「いや、それは記憶違いだったんですよね。4週目だったのかな? ダイジェストだったかな? 長尺の番組だったからこれまでの「たま」を振り返るコーナーがあったんですよね。とにかく『ロシヤのパン』が衝撃的だったんですよ。89年頃の若者って、凪のお父さんのような軽さと楽観性を持ってた気がするんですよね。だから衝撃的だった」

コナリ「面白い時代ですよね。あの頃に青春時代を送っていたらどんな人生だったんだろうってちょっと思う」

長嶋「86年にベストセラーになった沢木耕太郎さんの『深夜特急』に憧れた若者が”自分探し”を始めるんですね」

コナリ「当時を描くにあたって、『宝島』のバックナンバーとかをあさったりしたんですね。”自分探し”の記事がたくさん載ってて、だんだんきな臭くなっていって、その後宗教系が出てくるっていう流れを感じました」

長嶋「バブル真っ盛りの時代に神輿に担がれた『たま』が、その後ひょうひょうと、本当にひょうひょうとやっているのが凄いなあと思いますね」

コナリ「浮つかなかったのが本当にすごい」

石川「メンバー同士で”今起きていることは長続きしないぞ。自分たちのやるべきことをやろう”と確認しあってましたからね」

コナリ「メンバーの誰かが急に浮ついたかもってことはなかったんですか?」

長嶋「いきなりポルシェ買うとか笑」

石川「あ~、う~ん、あったかな~?」

コナリ「”ちょっとキミ、待ちたまえ!”みたいな」

石川「あ、瞬間的に”あれ?”っていうのはありましたね」

長嶋&コナリ「え!?」

石川「ライブが終わってホールを出たら、名古屋の地下鉄の駅の入り口がすぐそこに見えてるんですよ。知久(寿焼)くんがキノコヘアーのときで、あの髪型ってドライヤーで一生懸命立てないとああならないんですよ。雨が降ってて、あそこまで歩いたらしぼんじゃうから、”タクシー呼んでくれ”って言ったときがあって」

長嶋&コナリ (大爆笑)

石川「おいおい、目の前じゃんかよと」

長嶋「”おい歩けよ、驕ってるんじゃないのか”と。いやいや、微笑ましい贅沢じゃないですか!」

コナリ「かわいい~笑」

石川「そんなことがありましたね」

大爆笑