笑って飲食できるところを、僕たちがやろう
カシュー「はじまる前はもうまったくの未知の世界でしたよね。今思い返すと、日本人は真面目で堅いイメージがあった中で、僕らがイエーイってやってステージに出てきて、上半身裸になったのが、すごく新鮮に映ったみたいで。そこから盛り上がってネタを聞いてくれて、やっている最中に“あれ? 意外といい感じだな”と」
ーーそこでもう手応えがあったんですね。
藤原「手応えはほんっとうに……ありましたねえ(笑)」
ーーいい笑顔です(笑)。
海外進出する日本の芸人への注目度が高まっているいま、ゆんぼだんぷは、浅草を舞台にある挑戦に参加しようとしている。
カシュー「12月9日、訪日外国人向けのイベントをやるんです。場所は浅草東洋館です」
メンバーは、前述のGONZOさんと、公式YouTubeチャンネル『bicsmalln channel』の登録者数255万人を誇る芸人トリオ・ビックスモールンと、今年『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演し知名度が急上昇した『フェイスチェンジ』パフォーマーのEnishiさんたち。
カシュー「そういう海外に強いメンバーで。聞くと、海外からの観光客のみなさんにとって日本って、昼は遊ぶところがたくさんあるけど、夜遊びできるところが意外に少ないそうで」
藤原「訪日外国人の方は夜のエンタメを探しているんですよね」
カシュー「それで、“コメディーだ”と。笑って飲食できるところを、僕たちがやろうということになったんです」
こうしたインバウンドに特化したお笑いは、現在吉本がいくつか手掛けているがまだ発展途上な分野だという。
海外進出という出来事がゆんぼだんぷに変化をもたらした結果、日本発のコメディーシーンにも変化の兆しが見えそうだ。
■ゆんぼだんぷ
カシューナッツ
1986年9月19日生まれ。岡山県出身。
藤原大輔
1984年2月25日生まれ。兵庫県出身。
2008年にコンビ結成。2015年に『博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』(フジテレビ系)で優勝し、身体を使って音を出すネタでさまざまなメディアに出演。2017年に世界的スター発掘オーディション番組『ゴット・タレント』に出演。以後、海外10カ国以上でパフォーマンスをする。