唐田さんと芋生さんが出会ったきっかけは?

――お話の途中で失礼します。芋ちゃんと唐ちゃんと呼び合っているんですね。

唐田・芋生「はい(笑)」

唐田えりか、芋生悠 撮影/冨田望

 プライベートでも仲がいいというふたり。その付き合いはかなり長いようだ。

唐田「18歳からです。お仕事は全く一緒にやったことはなかったんですけど、私の高校生のときの友達にカメラマンを目指してる子がいて、その子が芋ちゃんを撮っていて。その写真を見せてもらって、芋ちゃんのことを“え、可愛い”って思って。

 以前、公式のSNSというかインスタグラムをやっていまして、そんなこと知り合い以外の方にしたことないんですが、芋ちゃんをフォローしました。そしたら芋ちゃんが私にDMをくれて、実際に会いました」

――唐田さんは役柄ごとにノートを作っていると伺ったのですが、今回の映画『朝がくるとむなしくなる』ではどういったことを書いたのですか?

唐田「割とやってる作業じたいは同じなんですけど、この役はこういう環境って想像……自分の妄想もちょっとあるんですけど、“こういう感じで生きてきたんだろうな”っていう家族構成だったり、学校での感じだったり、そういったことをまとめて。あと、演じる役柄の人物として日記をちょっと書いてみるとか、“この人との関係性はこういうことがあったんじゃないか”と想像したりしています」

『朝がくるとむなしくなる』で唐田さんは希という人生に諦めを感じている女性を演じる。芋生さんは希の中学時代の同級生で、希と徐々に交流を深めていく加奈子を演じた。

芋生「加奈子は誰とでも仲良くなれるタイプだと思うんですけど、自分のことを話せる、そういう友達はそんなにいないのかなっていう印象があって。だから、希との時間でお互いが自分のことを話すっていうのがすごく嬉しかっただろうし、そういう見せかけじゃなくて、本当に魂でつながれるような友人がずっと欲しかったのかなって思いました」

芋生悠 撮影/冨田望