唐田えりかが尊敬する映画監督
唐田「映画監督としてもそうですけど、濱口さんの人との関わり方だったり、生き方そのものがすごく尊敬しているので、その出会いはすごい大きくて、自分としてもすごく変わったなっていうのはありますね。
あんなに正しくいられるなんてすごいな、と思いますし、でも濱口さんは正しくいるために普段から自分を節制してらっしゃるし、すごく自分を吟味して磨き上げていて。濱口さん自身がしっかり自分を分かっている強さみたいなのをすごく感じたんです。
それってしっかり自分と向き合わないとわからないことだと思うんです。濱口さんは、本気で自分に向き合った人にしかできない生き方をされているというか、自分に対して甘えがない姿勢を感じて、人としてすごいなって思いました」
周囲から影響を受けて、自分の糧にしてゆく。これからもさまざまなことを吸収して、唐田さんと芋生さんの演技は深みを増していくだろう。
唐田えりか(からたえりか)
97年生、千葉県出身。16年に本格的に芸能活動に専念し、18年に濱口竜介監督の作品『寝ても覚めても』のヒロインに抜擢される。22年には映画『の方へ、流れる』で主演。23年12月には、主演作品『朝がくるとむなしくなる』が公開。
芋生悠(いもうはるか)
97年生、熊本県出身。14年に第3回ジュノン・ガールズ・コンテストでファイナリストに選ばれ、翌15年より本格的に芸能活動を開始。19年の映画『恋するふたり』、『左様なら』で主演をつとめたほか、22年『牛首村』での奇子役やドラマ『ワンナイト・モーニング』(WOWOW)など、多数の作品に出演している。
『朝がくるとむなしくなる』
主演・唐田えりか
芋生悠 ほか
監督・脚本 石橋夕帆
シネクイントほか順次全国公開中