2005年放送のNHK連続テレビ小説『風のハルカ』で2005人の中からヒロインに抜擢された村川絵梨。以来、さまざまなドラマや映画、舞台で存在感を発揮してきた。2023年には“振り切った”役で話題になった村川さんの道程にあったTHE CHANGEとは。【第1回/全5回】

村川絵梨 撮影/三浦龍司

 取材場所である応接室に現れた村川絵梨さんは、大きな窓から降り注ぐ自然光をまとい、まぶしいほどに美しい。

ーー本当に美しいですね!

「いやいや、そんなことをあまり言われないので、うれしいです」

 にっこりした笑顔とともに口にされた一言目から、飾らない人柄が伝わる村川さんは、放送中のドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系/毎週(金)21時~放送中)で、振り切れたようなひとくせある役を演じている。なにせ、一見するとクールなヤリ手弁護士……だが、酒向芳さん演じるおじさまパラリーガルの丸屋さんにデレッデレの“枯れ専”なのだ。

 同ドラマは現在、そのおもしろさがじわじわと広がり、TVerのお気に入り数が114万を超えている。

「オファーをいただいたときは“仕事ができる弁護士”と聞いていたので、蓋を開けるまでこんなコメディになると思っていなくて。すごく振り切れたセリフが多くて、現場に入ってびっくりしました(笑)」

 主演のムロツヨシさんの持ち前のコメディ演技も評判で、回を追うごとに視聴者を惹きつけている。

「ムロさんはすごく遊び心のある方なので、私も“このままじゃダメだ”と思って、どんどんキャラが濃くなっているんです。相乗効果ですね」