ひと味もふた味もひねってくるから、さすがだなあ

ーー当初のキャラクターから、どんどん変化しているんですか？

「最初の１話、２話でやったことがその後に反映されて、キャラクターができあがっていった感じです。

　ムロさんは実際に演じると台本に書かれていることの想像を超える演技をされるんです。自分が出ていないシーンを見て、“こんなふうになったんだ！”と、いつもびっくりしています。ひと味もふた味もひねってくるから、さすがだなあと思います」

　撮影時、ハプニングもあった。１０月１１日、撮影中に腹部の痛みを感じたムロさんが病院へ行くと、腹膜炎と診断。そのまま入院することになり、撮影スケジュールがずれることに。１１月３日放送回に流れる予定だった次回予告が間に合わず、ムロさんの「どうか、いろいろお察しください！」とのナレーションが入った。さらに５話では、ムロさん演じるパラリーガルが入院するという内容に急遽変更されたのだ。

「５話は特に印象的でした。脚本では普通のセリフだったんですが、ムロさんのアイデアで『踊る大捜査線』（フジテレビ系）のパロディになっていて」

　劇中、『白い巨塔』や『振り返れば奴がいる』（ともにフジ系）など、いろいろなドラマのパロディが登場するが、「そのほとんどがムロさんのアイデア」なのだという。