「こっちが軽はずみに言ったことが、けっこう残るんです」
ザコシショウさんは、2021~2023年まで『R-1グランプリ』で審査員を務めている。
「審査員が主役じゃないし、出場者の人生がかかってるのはもちろん知っているので、ふざけられません。審査員紹介の時、なにもしないとバラエティとして味気がないから、そこだけはやむなくボケていますけど。それ以外は全部真面目です」
――審査していて、印象に残ったことはなにかありますか?
「こっちが軽はずみに言ったことが、けっこう残るんです。たとえば、2022年大会で、Yes!アキトのネタに、“一発ギャグの羅列って評価に値しない”と、僕がコメントしたんですけど、そしたら、2023年大会で、アキトがギャグをコントチックにしたネタを作ってきて。少し間違って伝わっちゃったなって。
僕が言いたかったのは、ギャグの羅列と、1人コントが同率1位だったら、作品的に仕上がってるほうが選ばれるはずで、それなら、ギャグの羅列よりもコントだろうねっていうつもりで言ったんです。別に、ギャグの羅列を否定しているわけじゃなくて、僕自身の言葉が足りなかった。それは反省です」
次回の2024年大会は、これまで3年間続いていた、“芸歴10年以下”の出場制限を撤廃し、芸歴関係なく誰でも参加できるようになった。その点について、ザコシさんはどう思っているのだろうか。
「絶対にそのほうがいい! ピン芸人って、ほとんどがもともとコンビで活動していた人なんです。だいたい、みんなコンビがかっこいいと思って憧れて芸人を始めるわけですから。でも、コンビでダメになってピン芸人へ転身する。だから、芸歴が長くなるんです。 僕もそうでしたけど『R―1』は、日の目を見なかったベテラン芸人の再生工場的な役割をしていたんです。ようやく、その役割が戻ったと思います」
「2024年が楽しみです」というザコシショウさんの語り口からは、『R―1』、そして芸人たちへの深い愛情が覗いていた。
1974年生まれ、静岡県出身。2007年にバラエティ番組『あらびき団』(TBS系)でブレイクし、2016年にピン芸人の日本一を決めるお笑いコンテスト『R-1ぐらんぷり』で優勝。また、YouTube『ザコシの動画でポン!』は、登録者数25万人を超える人気コンテンツになっている。2023年12月30日に自身で番組の枠を買い、冠番組『提供ハリウッドザコシショウ』を放送。
番組情報
■番組名 『提供ハリウッドザコシショウ』
■日時 2023年12月30日(土)25時~25時55分放送予定
■放送局 tvk(テレビ神奈川)
■出演者 ハリウッドザコシショウ/ハリウッド軍団/その他ゲスト