身にまとうのは黒パン1枚。あとは奇声と表情を武器に爆笑をさらうーー。一度見たら忘れられない強烈なインパクトを誇る芸人・ハリウッドザコシショウ。いまや賞レース審査員を務めるほどだが、そこに至るまでには数多くの「THE CHANGE」があったーー。【第3回/全6回】

ハリウッドザコシショウ 撮影/冨田望

 現在、多くの人気芸人がYouTubeチャンネルを持っているが、ザコシショウさんの公式チャンネル『ザコシの動画でポン!』はひときわ異彩を放っている。動画投稿を始めた2009年以降、日々、斬新すぎるネタ動画を世に送り出しているのだ。テレビでブレイクを果たし、多忙を極めるなか、なぜザコシショウさんは動画投稿を続けているのか。 

――YouTubeを始めた目的はなんだったんですか?

「ダウンタウン松本人志さんの『一人ごっつ』(フジテレビ系)に憧れたんです。大喜利とか一人コントとか松本さんのやりたいことが詰まっていて、そのアイデアと構成が本当にすごかった。自分もこんなのがやりたいと憧れて、YouTubeで、って思いつきました。
 動画を毎日投稿してカメラの前でしゃべってる自分と、なにもやっていない自分を比べたら、絶対にやってたほうがうまくしゃべれるでしょ? 企画の立て方とか、カメラの映り方もわかってくるし。テレビ番組の本番で“こんな企画をやりましょう”って言われた時に、どうすればいいかわかんない、じゃまったく話にならないので。言うなれば、その予習というか、経験値を積むためにYouTubeを活用したりしています」