「想定外の事態が起きるのが、一番おもろいんですよ」

――ザコシショウさんは、『ドキュメンタル』出演したシーズン5・7・10とすべて優勝。驚異の勝率ですね。

「それに関しては言いたいことがあって。『ドキュメンタル』は最後まで笑わなかった人が勝つんですけど、番組放送後に、“お前は笑わねえな”とか、“なんであの場面で笑わねえんだ、我慢すんじゃねえ”みたいな声がよく届くんです。
 でも、そりゃ笑わないです。シーズン5で優勝したときは、収録が6時間くらいでしたけど、もし、3時間が経過した時点で笑っちゃったら、残りの3時間はなにもできない。それはもったいないじゃないですか。何万人、何百万人が見ているので、せっかくなら全部出たい。そのためにはいくらだって笑うのを我慢しますよ、そりゃ」 

――そう思って我慢できるのもすごいです。

「……どうしても我慢できない瞬間はありますけどね。たとえば、シーズン7で、僕とザブングル加藤がからんだとき。加藤が用意したネタの風船のオッパイに噛みついて、そのオッパイが割れちゃったり、さんざん2人でわめき散らしたあとに、急にシーンってなった。あれはもう、めちゃくちゃ笑いそうになりました。耐えられない。
 こんだけ暴れたのに誰も笑わへんわっ、て面白くなっちゃって。なんやこの空気とか、なんやこの声とか、想定外の事態が起きるのが、一番おもろいんですよ」 

 予期できない事態こそが「一番おもろい」。笑いの絶対王者と認められたザコシショウさんの言葉だけに重みがある。これからも、新たな笑いで人を喜ばせてくれることだろう。

1974年生まれ、静岡県出身。2007年にバラエティ番組『あらびき団』(TBS系)でブレイクし、2016年にピン芸人の日本一を決めるお笑いコンテスト『R-1ぐらんぷり』で優勝。また、YouTube『ザコシの動画でポン!』は、登録者数25万人を超える人気コンテンツになっている。2023年12月30日に自身で番組の枠を買い、冠番組『提供ハリウッドザコシショウ』を放送。