ボディタッチはOKだけど……

 純烈と言えば、スーパー銭湯などで行うコンサートが有名だ。『紅白歌合戦』の演出でも披露された、客席に降りてきてメンバーが歌うのはもはや純烈の名物ともいえる。

客席パフォーマンスはQRコードの衣装が話題となった2023年の紅白でも

 しかし、そこには思わぬ弊害もあるようだ。

 「昭和の女性は触ってきますね。プロレスラーとか相撲取りを触る感覚と近いんじゃないかな(笑)。昭和の女性の方が大胆。僕らの世代ぐらいになると、そういう欲望はちょっと隠すようになるよね。むっつりすけべっていうか。これがもっと若い世代になると、BLとかが普及して見ているのに、実戦が足りないのか奥手だし。僕らのファン世代にとっては、触ることなんて握手みたいな気持ちなんじゃないかな。でも白川が騒いでいたのは、酔っぱらってもいないのに、いきなりキン〇マ触ってきた女性がいたらしくて。それは勘弁してほしいって話だよね」 

――ボディタッチなどは、嫌になったりしませんか?

 「いいえ。ハイタッチにしろ、握手にしてもおばあちゃんたちってとっては、直接触らないと元気が出ないのだと思う。歳を取るとどんどんしんどいことが増えていく。身体のどこが痛いとか、親の介護、仕事や子育てとか、女性の人生っていろいろあるからね。出産してからは、ずっと大変なのじゃないですかね」

 酒井さんはユーモアを交えながら、ファンの女性についてジェスチャーを交えながらこう伝えた。

「歳を取ってきたのでわかるんです。おばちゃんって、(両手を使って握手する仕草をしながら)こうやって握手するじゃないすか。でも握手がすれ違うんです(と言いながら、手と手がすれ違う動作)。それがお年寄りなんですよ。僕の方が先に手を出して、向こうが手を出したらこちらから手を取らないと握手が成り立たないこともある。そういう時には、“歳取ったね~”って笑いながら、もう一回握手しますね」

ジェスチャーを交えながら熱く語る酒井さん