俳優・橋本愛。14歳のときの映画『告白』で注目され、17歳でのNHK朝ドラ『あまちゃん』で誰もが知る存在となった。以来、現在までキャリアを重ねてきた橋本さんだが、大きく悩んだ時期があったという。そのTHE CHANGEとはーー。【第3回/全4回】
2023年も活躍した橋本さん。ドラマではWOWOWの『杉咲花の撮休 第5話』、NHK総合『アナウンサーたちの戦争』『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』、Netflix『舞妓さんちのまかないさん』に出演。映画ではハリウッド映画『ザ・フラッシュ』の吹き替えを担当。2024年は主演映画『熱のあとに』が公開中だ。
橋本さんが、ホスト殺人未遂事件を起こした過去を持つ主人公・小泉沙苗を演じる同作。沙苗は、あまりに深い愛ゆえに尽くしてきたホストを刺し殺そうとした。
――オファーは、山本監督から手紙をもらったそうですね。
「最初、山本英監督とイ・ナウォンさんの脚本しかない状態でお声がけをいただきました。通常はプロデューサーさんがいたり、制作が決まっていたり、それこそ資金が決まっていたりと、ある程度の土台ができた状態でオファーをいただくことが多いんです。
今回は、ほとんど材料のないまっさらな状態で、“この役は私に”とオファーをいただけたのがすごく嬉しかったです」