革新的だった少年隊のダンスステップ

「今になって、“少年隊の踏んでいたダンスステップは革新的だった。最先端だった”って言ってくださる方も多いんですね。でも、それは僕とヒガシ(東山)、ニシキ(錦織)の3人で、アメリカから取り寄せたマイケル・ジャクソンや色々なアーテイストのビデオを、それこそ、すり切れるほど見て、マイケルの振付師だったマイケル・ピータースに師事を仰いだからこそ、できたことなんですよ」

 デビュー前は、アメリカABCの朝の情報番組『Good Morning America』や『MTV』に出演し、ポインター・シスターズの『I’m so Excited』(1982年)を歌っていた少年隊。そんな植草さんだからこそ、こう伝える。

「自分たちがこうしたい! この方向性でやっていきたいという意思なしに、誰かのマネをしていては自分たちのオリジナルにはならない」

 時代を象徴するトップアイドル、少年隊のメンバーだからこそ説得力を持つこの言葉。自分たちがオリジナルだという矜持を胸に、植草さんのショーは今後も続く。

 そんな植草さんは取材の最後に、こんな言葉を残してくれた。

「忙しすぎて過去は振り返れないというのが本音です。今が続けばいいなと思いますよ。40年以上、毎日忙しくさせてもらってるだけで満足です」

 ジャニーズ史上最高傑作。この言葉はメンバーそれぞれが40年以上、活躍し続けていることが何よりの証拠なのだろう。時代を象徴するトップアイドルとして、まばゆい輝きを放った少年隊。その栄光の歴史が消え失せることは決してない。

植草克秀(うえくさ・かつひで)
1966年7月24日生まれ、千葉県出身。O型。1985年、東山紀之、錦織一清と共に少年隊として「仮面舞踏会」でレコードデビュー。愛称はカッちゃん。TBS系ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』では第2シリーズ~第9シリーズまで約15年間出演。2020年12月、ジャニーズ事務所を退所。21年1月、新会社「2steps」を設立。