同行スタッフ陣からの助けはなし

ーー中学生で、すごいですね。

金子「少年がひとりで町にぽんっと行かされて。スタッフさんはディレクターさん2人と音声さんとカメラさんだけで、手助けしてくれるとかはなくノータッチでした(笑)」

 泣いてしまってもおかしくないバラエティの洗礼だが、金子さんは健気だった。

金子「一番しんどかったのはお遍路巡りです。さすがに88ヶ所霊場は巡れませんでしたが、10ヶ所は歩いて巡りました。まず霊場を見つけるところから大変でした……。

 いま思うと中々ぶっ飛んだことをやっていたし、当時は“はぁ~~……”みたいな気持ちもありましたが、振り返ると、それがあったからこそいまの自分があると思います」

ーーそうした過酷な経験が活かされていると実感するのは、どんなときですか?

金子「物怖じしなくなったと実感したときです。たとえば今回『パーフェクトプロポーズ』で主演をやらせていただいてプレッシャーや不安も多くありますが、それを糧にしようと思えるくらいのポジティブ精神を養えました」

 そんな金子さんは、2018年に一度芸能界を引退している。学業に専念するためだった。