「年金を全額ドブに捨てている」のがイヤに
それで大学に行ったら、大学と普通のサラリーマンっていうのは、ずいぶん自由に差があって、そこで、わりと解き放たれたっていうのが、1個目のチェンジって言えば、チェンジですね。
で、第2段階は2年弱前、65歳になったときでした。
65歳になると、年金が出るんです。でも今も稼いでるから在職老齢年金(働き続けながら受け取れる年金のこと。ただし、賃金と年金の合計額が一定基準を超えると、年金の一部または全部が支給停止、もしくは減額されてしまうことがある)っていう制度で、全額支給停止になっていて、あとで取り戻せないんですね。実質、全部ドブに捨ててんですね。
そこで思ったのは、いざとなったらメディアの仕事も全部干されても、年金で食えんじゃないか。特にうちは、都心から 50キロぐらい離れている都会と田舎の中間「トカイナカ」なんで。だって、駅からも離れた畑の中みたいなところに住んでいるんですよ。
家を建てたときは、窓から人家が一軒も見えないところで。生活コストもそんなにかかんないので、全然いけるぞって、怖いものがなくなったんです。
それで、タブーだった「財務省の正体は、実はカルト教団なんだ」っていう『ザイム真理教』(三五館シンシャ)を書いたんですね。
すると、テレビの情報番組や報道番組は全部、干されたし、実話誌系の週刊誌さんとかは書いたり、コメントを求めてくれるんですけど、大手新聞、東京キー局、それから大手週刊誌とか全部、完全無視されたんです。
ここまできれいに反応が出るとは思わなかったんですが、「まあいいや」って思ったのが2番目のチェンジ。で、『書いてはいけない』を書いたときが、3段階目ですね。