切り離されたことより「オーディションに受かったこと」が嬉しかった

ーー切り離されたとき、どう思いましたか?

小野島「しょうがないかなと思いつつ、オーディションに受かったことのうれしさのほうが強かったかもしれません。”やっぱりこれであっていたんだ!”と」

「自分が楽しければいい」というネタをやり続けてきたという小野島さんだが、コンビを組んだことで初めて、まんべんなく人に伝わるネタを意識し始めたという。

小野島「そうしたら僕だけ切り離されちゃったんですけど。でも、餅田さんが首をクッと傾けるだけでいいみたいな、そういうところから一歩ずつやっていくんだなと。テレビの世界から人に伝えるということは、こういうことなんだろうなと。だんだんわかってきたんです。みんなが求めていることに応えることの大切さは、このコンビを組まなかったらたぶん知ることができませんでしたね」

 ’17年12月に放送された『細かすぎて~』のカトパンは大反響を呼び、餅田さん自身もブログで、「自分が小さい頃からずっと憧れていた番組に、2年目で出れたことが何よりも幸せです。いろんな方に感謝です。まだまだ頑張ります!ここから頑張ります!」と熱烈な思いの丈を綴った。その後、さまざまな番組にカトパンで出演。顔はカトパンそのもの、体は似ても似つかぬパンパンというギャップで人気を博した。

ーー加藤綾子さんご本人にもお会いしましたよね。

餅田「会うまではすごくビビっていたんですが、収録の合間に“一緒に写真撮りましょう”と加藤さんのほうから言ってくださって、すごく大人な対応をしてくださっていい人でした。優しかったですね」

小野島「ネタも笑ってくださって、“ああー、モテる人だなあ”と思いました。華やかに反応してくださるとこっちも盛り上がるしうれしくなるし、番組も盛り上がるし、それをぜんぶわかってやっているようで、さすが一流だな! と思いましたね」

餅田「でも、実際に会ったらぜんぜん似てなかったです」