テレビ東京を”クビ”になった!背景にある超巨大企業の存在!
ではなぜ、総一朗さんはテレビ東京を辞めざるを得なくなったのか。そのきっかけは70年代に、原子力船『むつ』について雑誌に執筆したことだった。
「各地で原発反対運動が起きているのに、“原発推進運動”というのがあるというから僕が取材したら、バックに大手広告代理店がいるのが分かった。この大手広告代理店というのは、電通です。そしたら電通が怒った。“テレビ東京には広告をやらないぞ”ということになり、上司が処分されました。それでテレビ東京を辞めざるを得なくなったの」
しかし総一朗さんは、そこで怯まなかった。この逆境をまたもやチャンスに変えたのだ。
「僕はテレビ東京に恨みはまったくない。自由にやらせてもらえたから。テレビ東京でやっていた過激な番組が話題になって、フリーになってからは、いろいろなところから“うちで番組を作らないか”という誘いがきた」