タカラジェンヌといえば、男役はきらびやかな青年、女役はお姫様のようなヒロインを演じているというイメージを持っている方も多いだろう。だが、天真みちるは、宝塚歌劇団でおじさん役を極め「宝塚の佐藤二朗」と呼ばれることもある異色の存在だ。そんな天真さんは退団後に会社員になり、その後、フリーランスとして独立。あまりに多様な「THE CHANGE」を経験してきた。変化を恐れず、常にチャレンジを続ける天真さんの秘密とはーー。【第3回/全5回】

天真みちる 撮影/川しまゆうこ

 天真みちるさんは18年10月に宝塚歌劇団から退団後、同年11月1日にはエンタメ系企業の社員に転身。そして19年8月にフリーランスとして独立した。そのきっかけについてたずねると、「今でもはっきり覚えてるんですけど……」と、会社員からフリーランスへの「THE CHANGE」を考え始めた当時を語ってくれた。

「会社員時代、通常のデスクワークのほかに、舞台やイベントでMCの仕事をすることがありました。そうすると、ほかの会社の方々に“社員さんなのにMCもできるんですね”と驚かれたりする。その都度、“こう見えて元タカラジェンヌなんです”ってそれこそ本のタイトル通りの自己紹介をしていたんですけど……。

 そのときに、会社にとってはいろいろできてそれなりにいい社員かもしれないけど、私個人は、ずっとこの感じでやっていきたいのかな?というのが引っかかるようになってきて」