自分の価値をちゃんと見きわめる

 宝塚歌劇団はほぼ途切れることなく公演期間がある。各組に所属するタカラジェンヌは、休演などの例外をのぞき基本的には本拠地・兵庫県宝塚市の宝塚大劇場と東京・日比谷の東京宝塚劇場での公演に出演する。

「宝塚に所属していると、必ず次の作品がくるんですよね。でも、卒業してからはそうはいかない。だからこそ、自分を選んで仕事を依頼してくれたということがとてもうれしい反面、その思いだけで、どんな仕事に対しても全力を尽くしちゃうところがあるかな、という気がしていて。もちろん、仕事を精一杯やることは大事ですが、キャパオーバーになる前に、自分の価値をちゃんと見きわめることは、自分のキャリアにとっても必要なことなんじゃないかなと思います」