芸名・サンプラザ中野「もともとはしゃれで付けた」近年改名した経緯は──?

 昨年、惜しまれつつも閉館した中野サンプラザ。その館名にちなんだサンプラザ中野くんという芸名も、いまでは中野くん自体のオリジナルのように親しまれている。

「もともとはしゃれで付けたんですよ。中野サンプラザで、アマチュアロックバンドコンテストがあったんです。’80年と’81年の2年連続出場して、2年目に良い結果を残したので打ち上げに呼んでもらえたのですが、そこでメンバー紹介をしなければならなくなった。だんだん俺の番が近づいてきて、周りを見ていると、みんな自己紹介が盛り上がっていて。たまたま横にいた女性に“なんて言ったらウケますかね”って聞いたんです。
 そうしたらその女性が、“あなたは中野君よね。だったら、この会場は中野サンプラザだから、ひっくり返してサンプラザ中野ですって言ってみなさい。きっとウケるから”ってアドバイスしてくれた。そのとおり、第一声で“サンプラザ中野でーす”って言ったら、めっちゃウケたんです。それからこれを芸名にしました」

 近年では、芸名のサンプラザ中野に「くん」と付けて改めて話題となった。改名の真意とは。

「名前を改名して運勢が良くなるかを見るのにハマっている友人がいたんですよ。彼女が俺の名前を調べたら、運気が良くないって言うんです。確かに、そのときはあまり良い状況ではなかった。そうしたら、“私が新しい名前を考えてあげる”って言うんですよ。
 一週間後に送られてきたメールを見たら、『サンプラザ中野くん』って書いてあって、“これはすごいかもしれない”ってひらめいたんです。それで新しい名前をマネージャーに見せて、“こういう話があるんだけれど、どう”って聞いたら、あっさりと“じゃあ改名しましょう”って(笑)。それで決めました」

 過去の出来事も鮮明に語ってくれる中野くん。学生時代からの変わらない人柄の良さが伺われた。

サンプラザ中野くん 撮影/松野葉子

サンプラザ中野くん
1960年8月15日生まれ。山梨県甲府市出身の千葉県育ち。歌手、作詞家、ミュージシャン。早稲田大学在学中からバンド活動を始め、アマチュアながら数多くのコンテストで入賞。1984年にオリジナル・アルバム『よい』で爆風スランプとしてデビュー。以来、数々のヒット・チューンを生みだす。また作詞家としてアーティストへの歌詞提供や、コメンテーターとしてタレント活動なども行う。今年はデビュー40周年を記念し、爆風スランプとして26年ぶりの新曲リリースや、ツアー開催を行う。

リリース情報
デジタルシングル『IKIGAI』
2024年8月25日(月)配信開始

デビュー40周年に再集結! 26年ぶりの新曲を配信リリース!
ジャケットはデビュー曲「週刊東京『少女A』」を再現! 当時と同じく、関口和之氏(サザンオールスターズ)がメンバーの顔を描画。