60歳を過ぎていま思うこと「自分の中で新しいエネルギーが再燃している」
愛妻家で知られる遠藤だが、プライベートだけではなく、仕事の面でも妻にサポートしてもらいと思った理由は?
「大きな組織とか集団とかが、あんまり得意じゃないんですよね。自分のことを理解してくれる相手と、こぢんまりでやるのが性に合ってる。そう考えると、オレのダメなところも、いいところもわかってくれているのは、女房しかいないと思ったんです。でも、最初は“絶対にイヤだ”と断られて、口説き落とすのに3年くらいかかりました(笑)」
ようやく引き受けてもらい、自身の事務所「エンズタワー」を立ち上げたのが、2007年のこと。
「彼女がマネージャーをやってくれるようになって、一気に仕事の幅が広がりました。それまではあまりテレビの仕事はしてなかったんですけど、彼女が売り込んでくれたおかげで、少しずつ出演するようになりました。ホント、女房には頭が上がらないです。叱られることも多いですけどね(笑)」
そして現在、遠藤憲一は引く手あまたの売れっ子俳優となり、多忙な日々を送っている。
「できるだけお仕事はお断りしないようにしているんだけど、60歳を過ぎてからは、なんでもかんでもはできなくなってきましたね、体力的に。
でも、“年齢的にこんなもんかな”と諦めたらそこで終わりだと思うんですよ。そういう意味では、『民王R』というチャレンジングなお仕事をいただいて、自分の中で新しいエネルギーが再燃している感じがしますね。ギアがグッと一段上がったというか。ありがたいことだと思っています」
遠藤憲一(えんどう・けんいち)
1961年6月28日生まれ、東京都出身。1983年にドラマ『壬生の恋歌』(NHK)でデビューし、2009年に『湯けむりスナイパー』(テレビ東京系)で連ドラ初主演。俳優、声優、ナレーター、脚本家として活躍している。主な出演作は、ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)、『私のおじさん〜WATAOJI〜』(テレビ朝日系)、『バイプレイヤーズ』シリーズ(テレビ東京系)、『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(フジテレビ系)、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)、映画『赤羽骨子のボディガード』(2024)『スオミの話をしよう』(2024)など多数。
ドラマ『民王R Inspired by 池井戸潤』
2015年に遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された、池井戸潤原作のドラマ『民王』。前作では、現職総理大臣とその息子の心と身体が入れ替わったが、今回、総理大臣・武藤泰山と入れ替わるのは、なんと全国民!
毎週火曜 よる9時〜 テレビ朝日系で放送中
出演:遠藤憲一、大橋和也、あの、山時聡真、満島真之介、山内圭哉、溝端淳平、金田明夫、岸部一徳 ほか