思った通りの人生を1ミリも歩んでいない
メキシコで生まれ、アルゼンチンで中学時代を過ごしたシシドさん。2012年にドラムヴォーカリストとして鮮烈なデビューを飾った後、俳優、モデルなどミュージシャン以外の活動も精力的に行ない、2018年には再びアルゼンチンに単身渡航。ハンドサインを学び、東京パラリンピックにも参加した。今後の展望を訊いてみると……。
「ある意味、展望を持たないようにしておりまして(笑)。これまでも思った通りの人生を1ミリも歩んでいないんです。ドラムヴォーカルをするとも思っていなかったですし、それこそモデルや俳優、指揮者になるなんて思っていませんでした。本当に想像もし得なかったことをしているんです。その結果として今のシシド・カフカとしてのカタチがあるので。
いまあるモノをこういうカタチにしていきたいという展望はひとつひとつにありますけど、大きな座組では展望を持ったところでしょうがない(笑)。自分がどれだけ素直にモノゴトを見れる精神状態、体の状態、健康状態に持っていくかということだけは注視しようと思っていますが、それ以外のことは何でもござれな感じで受け入れる。それだけの自分をキープしていくことも大切かもしれないとも思います」
──何が起きてもちゃんと対応できる様な自分でいるということ?
「そうは強く思っています。フラットに、ラフな生き方が私には合っているんだって最近気付いたので。楽しく出来ることを最大限に生きていこうと思っています」
クール=寡黙というイメージとは違い饒舌な感じだったシシドさん。これからも様々な人々や出来事とのセッションで自身だけではなくカルチャーに変革を与えていくのだろう。
シシド・カフカ(ししど・かふか)
メキシコ生まれ。ドラムヴォーカルのスタイルで2012年「愛する覚悟」でCDデビュー。2013年にファーストアルバム『カフカナイズ』を発売。以降セッション・ミニアルバムを含む4枚のアルバムをリリース。また、俳優としては2014年「ファーストクラス」(フジテレビ系)を皮切りに、2017年NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演し話題を集め、2020年にはNHKドラマ10「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」にて主演も務めた。NHK BSプレミアムで放送されている「巨樹の国にっぽん」シリーズをはじめ、ドキュメンタリー映画や番組でのナレーションも務めるなど、多方面で活躍中。2018年にはアルゼンチンに留学してハンドサインを学び、同年よりリズム・プロジェクト「el tempo(エル・テンポ)」をディレクションしており、2021年に東京パラリンピックの閉会式に出演したことでも話題となった。
【作品情報】
劇場版『トリリオンゲーム』
出演者: 目黒 蓮 佐野勇斗 今田美桜 福本莉子
鈴木浩介 竹財輝之助 あかせあかり 原 嘉孝 津田健次郎/
シシド・カフカ 田辺誠一 石橋 凌 / 吉川晃司 國村 隼
原作: 稲垣理一郎/作画:池上遼一 『トリリオンゲーム』(小学館 ビッグコミックスペリオール 連載)
監督: 村尾嘉昭
脚本: 羽原大介
主題歌: Snow Man 「SBY」 (MENT RECORDING)
公開: 2025 年 2 月 14 日(金)全国公開
配給: 東宝
(c) 2025 劇場版『トリリオンゲーム』製作委員会
(c) 稲垣理一郎・池上遼一/小学館
公式サイト https://trilliongame-movie.jp/