K-POPや美容のトレンドなど、さまざまなカルチャー発信地であり、世界中に影響を与える韓国。だが、日本では馴染み深い「グラビア」文化が根付いていないことを知っているだろうか。そんな不毛の地で、グラビアモデルとして表現し続ける女性がいる。ピョ・ウンジさん。アメリカの大学で会計学を学び、韓国の一流企業で会社員をしていた20代後半、日本のグラビア文化に出会ってしまったウンジさんのTHE CHANGEとは。【第3回/全5回】

ピョ・ウンジ 撮影/有坂政晴

 グラビア文化のない韓国で、“韓国グラビアモデルの第一人者”として活動するピョ・ウンジさん。アメリカの大学を卒業し、韓国に帰国後は投資関連会社に就職、会社員として働いていたとき、プライベートで活用していたインスタグラムに届いた一通のDMが人生を変えた。

「日本のグラビア表現を作品にした韓国人フォトグラファーから、“モデルをしませんか?”とメッセージが届いたんです」

 当時、20代後半。誰もが一目置く会社の社員。そうしたスペックや周囲の反対の声を振りきり会社を辞めたウンジさんは、グラビアの世界に足を踏み入れた。

 動機はただひとつ、「幼少期から人前に立つことが大好きで、芸能人になりたかった」という夢のみだった。