ホラー映画『貞子3D』(2012年)からドラマ『この素晴らしき世界』(2023年)など、様々なジャンルでその都度、違う顔を見せてくれる俳優・平祐奈さん。昨秋放映されたファッションブランド「coca」のCMで14歳離れた姉で俳優の平愛梨さんとのCM初共演でも話題を集めた平さんにCHANGEを聞いた──。【第3回/全3回】

平祐奈 撮影/有坂政晴 スタイリスト/Lim Lean Lee ヘアメイク/池上豪(NICOLASHKA)

 映画『ネムルバカ』は、人気漫画家・石黒正数の同名コミックの実写化で、大学の女子寮で同じ部屋に住む先輩後輩の日常を描いた青春ストーリー。平さんが演じたのは先輩でミュージシャンの鯨井ルカ。同居人である後輩・入巣柚実を演じた久保史緒里は、アイドルグループ「乃木坂46」の現役メンバーだ。

「二人一緒の撮影初日が女子寮のシーンからだったんです。セットに入ったら久保ちゃんがそのまんま入巣で居たので、私ももう安心して、ほんとに自然と二人で言葉をキャッチボール出来て。カメラが回っていないところでも常に自然と先輩と後輩でいれたので、現場の空気感が二人の関係性を作ってくれたなって思いますね」

 すぐに役に入れたという二人。それまで共演経験は?

「久保ちゃんとは初共演で、撮影に入るまで二人で過ごした時間はほとんどありませんでした。本読みで2回ぐらい会っただけだったので、そんなにお話も出来ていなかったんです。でも、やっぱり先輩と後輩で一緒に共同生活している仲間なので、どうしたら仲良くなれるかなって色々考えていました。最終的には“まぁ、なるようになるか”って(笑)。そんなことを思いながら、クランクインを迎えたんです」