もうたまらなく愛おしい

 夫役はディーン・フジオカ、主人公の詩穂役は多部未華子が演じている。共演する二人の印象を聞いてみるとーー。

「ディーンさんは“はじめまして”の時から、中谷さんの格好をしてらっしゃったので、第一印象から私のなかでは中谷さんでした。お話しが後半になるにつれてポンポンやり取りするシーンがあるんですが、バトルとまではいかないですけど(笑)、やっていて楽しかったです。なんでも受け止めて下さる……もちろん、それだけの経験もキャリアもある方なので、安心して臨むことが出来ました。
 多部さんは初めてお会いした時にしばらく見惚れちゃうくらいキラキラしていて可愛らしくて。私がコミュニケーションがうまく取れなくてヘンな質問をしてもとても自然体で、ニコニコ笑って返してくれて。フラットな感じの佇まいでリハーサルの時からセリフの返し方や間の取り方、目で伝えてもちゃんと受け取ってくれる安心感があり、純粋にすごいなって感じました」

 今回は1歳6か月になる娘・佳恋の母という設定でもある。

「子役の(五十嵐)美桜ちゃんって2歳なんですけど、初めて会った時に手を広げたら、うわ~って抱きついてきてくれたんです。本当のお母様が私の写真を見せて“ママ”って呼べるように練習して下さったので、廊下ですれ違うと時も“ママ、ママ”って呼んでくれて。今までの人生でそんな経験が無いので、もうたまらなく愛おしいです」

 俳優として日々新たな出会いと感動を受けている島袋さんだが、プライベートで今月7日に41歳の誕生日を迎えたばかり。そんな島袋さんにとっての転機は──。

(つづく)

島袋寛子(しまぶくろ・ひろこ)
1984年4月7日生まれ。沖縄県出身。3歳から沖縄アクターズスクールに通う。SPEEDとして12歳でデビュー。正式なソロデビューは1999年発売の『AS TIMES GOES BY』。ジャズのプロジェクト『Coco d’Or』にて3枚のアルバムを発表。 2008年にSPEED の活動を再開後もソロ活動を並行し、2013年にアルバム『私のオキナワ』をリリース。ミュージカル、ドラマなどで演技にも積極的に取り組む。アロマセラピー・ボディトリートメント・カラーケアシステムの資格を持つなど、タレント以外でも多岐に渡り活動。地元沖縄の FM OKINAWAで 「島袋寛子の いいね!OKINAWA!」のパーソナリティもつとめている。4月29日(火・祝)に沖縄・那覇文化芸術劇場で開催予定の「戦後80年 平和祈念コンサート」への出演が決定している。

【作品情報】
火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は毎週火曜日、夜10:00~、TBS系にて放映中。
公式サイト: https://www.tbs.co.jp/taigannokaji_tbs/
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