古川琴音は、俳優5年目とはとても思えないキャリアを重ねている。23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』での千代、20年のNHK朝ドラ『エール』の娘役を筆頭に、印象的な役を演じてきた。大学在学中、就職活動を考えるタイミングで現在の事務所のオーディションを受け、合格。俳優としての道を歩みはじめた古川さんの「THE CHANGE」を聞いた。【第3回/全4回】
綾瀬はるか主演で8月11日公開の映画『リボルバー・リリー』では、古川琴音さんは玉の井にあるカフェー「ランブル」の従業員・琴子を演じている。
綾瀬さん演じる、ヒロインで元女スパイの小曾根百合をはじめとして、シシド・カフカさんが演じる、もともと馬賊だった「ランブル」の従業員の奈加も、古川さん演じる琴子も「銃」を持って戦う姿が印象的だ。
映画について、特にシシドさんとの印象的なエピソードがあるという。
「シシドさんがほんとうに奈加のように、クールにみんなをまとめて引っ張ってくださる方で、特にアクションシーンとかだと手順が多かったりするんです。霧の中の撮影のシーンが、本当に霧が濃くて……近づいてやっと人がいるっていうのが分かるくらい視界が悪かったんですよね。