古川琴音は、俳優5年目とはとても思えないキャリアを重ねている。23年のNHK大河ドラマどうする家康』での千代、20年のNHK朝ドラ『エール』の娘役を筆頭に、印象的な役を演じてきた。大学在学中、就職活動を考えるタイミングで現在の事務所のオーディションを受け、合格。俳優としての道を歩みはじめた古川さんの「THE CHANGE」を聞いた。【第4回/全4回】

古川琴音 撮影/三浦龍司

 今回、映画『リボルバー・リリー』で古川さんが演じている琴子は17歳という設定だ。現在26歳の古川さんは、10代を演じるにあたって、どういったことを意識して撮影に臨んだのだろうか。

「そうですね。琴子は母親がいなくて、玉の井にあるのはカフェなんですけど、遊郭の役目もあって、遊女としてずっと生きてきたので、人との距離感を大切にしようと思って演じました。

 男性と対峙するときに子どもだけど男の人を知っている。だから大人と子供の境目で子供らしさが色っぽく映るようなそういうキャラクターにしたいと思っていました」