すべてを超えていた子育て「実際には2時間どころじゃなかったし、“2分に1回の間違いじゃないの?”って」
苦しさを乗り越えて、初めて我が子と対面したとき、AIさんは何を思ったのだろうか。
「もう、かわいくて、かわいくて……しょうがなかったですね。私の親も子どもが大好きだから、ものすごく喜びました。かといって、孫を早く見せたいというプレッシャーは感じませんでした。やっぱり、自分が子どもを欲しくてたまらなかったんです。
だから、育児に備えて本をたくさん読んだり、人からも話をたくさん聞きました。なかにはすごいうれしくなる話もあれば、ネガティブで怖くなるような話も(苦笑)。実際に子どもを育ててみると、そうしたすべてを超えていましたね(笑)」
子育てとは、想像力が豊かなアーティストのイマジネーションすらも超えていくものなのか(!)。
「たとえば、“新生児期は2時間に1回、おっぱいをあげる”と、(多くの)本に書かれていると思うんです。けど、実際には2時間どころじゃなかったし、“2分に1回の間違いじゃないの?”って思うくらいでした。先輩ママさんから、自分の実感に近い話を聞いてもいたんですが、そのときは“まさか。ちょっと話を盛っているのかな”って半信半疑だったんです。
ほんと、そのときの自分は間違えてました。ごめんなさいって言いたいですね(笑)。そんな感じだったので、最初の妊娠・出産ではかなり体重も増えたんですが、あまりのハードワークに、みるみる痩せて、もとの体重に近づいていきました」