「これからも音楽と文学の二刀流で、5作は小説を出したいなと思っています」

 執筆は、音楽活動にも良い影響を与えているという。

「詞を書くのが容易になったというか、今までよりも早く書けるようになりました。ただ、締め切りが怖くなりましたね(笑)。

 音楽の締め切りは平気なんですけどね。小説の締め切りは“まだ1行も書けてない!”ということも……。“あと2週間で60ページ。あー、どうすんだろ~!!”みたいな(笑)。その時はかなり焦りましたよ」

 さらに、次回作にも意欲的だ。

「最近は、本を読む人が少なくなっている傾向がありますから。音楽のようにリズム感がある本、皆さんが読みやすい本を目指していますね。

 これからも音楽と文学の二刀流で、5作は小説を出したいなと思っています」

 ミュージシャンとして、作家として、ますます精力的に活動する高見沢俊彦。次回は、作家活動の原点ともなった、少年時代の読書体験を深堀りする。

■プロフィール
THE ALFEE・高見沢俊彦(たかみざわ・としひこ)
1954年4月17日生まれ、埼玉県出身。1973年、明治学院大学にて桜井賢、坂崎幸之助とグループを結成、翌1974年にデビュー。1983年に『メリーアン』が大ヒット。『星空のディスタンス』をはじめ、数々のヒット曲を生み出す。
 5月17日に通算72枚目となるシングル『鋼の騎士Q/Never Say Die』 がユニバーサル ミュージックより発売。

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