■石丸さんは撮影初日に取調室「ジワジワと真壁さんに追い詰められるあの感覚が、決して嫌じゃなかった(笑)」
––––石丸さんは本作で内閣総理大臣・長内洋次郎を演じ、初めて「キントリ」組への参加となりました。さまざまな思いがあったかと思いますが、初日を迎えられていかがですか?
石丸「今は少し肩の荷が下ろせたような気持ちです。12年やっていらっしゃる皆さんの中で、僕はほんの最後の一部なのですが、先ほど舞台挨拶をされている天海さんをはじめ、皆さんのお言葉一つ一つを聞いていると『いろいろな物語が何層にもなってここに集結して、これで終わるんだな』と、ホロっときました。今日いらっしゃったお客様も、いろいろな思いでお越しいただいたと思いますし『待っていたよ』といった言葉にはならないような“気”を、会場に入る際に感じましたね。
僕は初めて現場にうかがった際、キャスト・スタッフの皆さんが本作に向ける熱い思いを感じていました。『これは何としてでも成功させなくちゃいけないぞ』と気合いを入れ直して撮影に臨んだことを思い出します」
––––今だから話せる撮影現場の裏話やエピソードを教えてください。
天海「やっぱり印象的なのは、長内総理との取調室でのクライマックスシーンですね。そのシーンの撮影が石丸さんの初日だったのですが、こんな繊細で緻密なシーンなのに、すでに石丸さんの演技は計算し尽くされた感じで。ラストから作っていくことってなかなか難しいことなんですよ」
田中「石丸さんならではの、長内総理の微妙なラインを突いているなと」
石丸「逆に、その緊張感がリアルに役に乗って見えたのかな。頭から撮るほうが僕も心の準備ができるのですが、一生懸命、長いセリフと格闘しつつも、ジワジワと真壁さんに追い詰められるあの感覚が、決して嫌じゃなかったんです(笑)」