捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」が、特別取調室で被疑者と心理戦を繰り広げるドラマ『緊急取調室』シリーズが満を持して映画化され、公開中だ。ドラマ誕生から12年、劇場版をもって完結を迎える本作で、主人公の真壁有希子を演じているのは、俳優・天海祐希。そして「キントリ」の管理官・梶山勝利役で長年共演してきた田中哲司、さらに本作で重要参考人として取調べを受ける内閣総理大臣という役どころを引き受けた石丸幹二の3人に、作品への思いや自身にとっての「THE CHANGE」などを聞いた。【第3回/全3回】

  今やテレビ朝日を代表する人気ドラマシリーズのひとつとなった「緊急取調室」。本作の劇場版で、主演の天海祐希さんと共演した田中哲司さんと石丸幹二さんが見た天海さんの姿や、三人にとっての「CHANGE(変化・転機)」について聞いた。

–––天海さんはほかにも多くの代表作をお持ちですが、「真壁有希子」という役はご自身にとって、どのようなものになりましたか?

天海「きっと、何年か後にわかることなのかなと思います。でも、私の俳優人生の中でこれだけ多くの時間を共にした役はないので、そういった意味では他の役よりも抜きんでているのは間違いないです。今後、真壁有希子という役が自分の人生にどんな影響を与えてくれるのか、私もちょっと楽しみなんです」

–––田中さんは天海さんと12年間共演されて、この作品にかける天海さんの覚悟や現場での姿勢をどのように感じていましたか。

田中「“もうちょっと力を抜いていいんじゃないの?”と思うくらい覚悟がすごすぎて、すべてを背負っていた感じでしたね。でも、ちょっと力を抜いているところもあって、特に僕は天海さんの昭和臭のする小ネタが大好きなんです (笑)。

 それは今回の映画でもちょいちょいあるんだけど、そういうのもやっぱり視聴者さんへの気遣いじゃないですか。映画だったら、劇場に見に来られる方へのちょっとしたサービスみたいな。そういう気遣いがすごいなと思って見ていました。

 それに、真壁と天海さんはもともと似ているよね。だから、あまり役作りを感じないのかも。天海さんがセリフを覚えて、それをそのまま言っているように思えたので、僕らがかたわらで見ていても、真壁との差をあまり感じなかったです」

石丸「僕も今回の映画の中で、真壁さんと娘の奈央ちゃん(杉咲花)との親子のシーンを見た時、取調室の時とは全然違う母親としての真壁さんで『こういう顔をしていらっしゃるんだ』と思い、そういう別の顔が見られて面白かったですね」