「日常の中でしんどさを抱えている人にとって、こうした場所があることに意味がある」

 グループケアに参加されている方たちの印象を「とても生き生きとしていた」と語る松山。

「そこには、お互いを分かり合えているという安心感があって、常にやわらかな空気が流れていました。話している皆さんの表情も生き生きしていて。日常の中でしんどさを抱えている人にとって、こうした場所があることに意味があると強く感じたんです。安心できる場所と、頑張らなければならない場所。その二つがあることを、作品の中でも表現できたらいいなと思っています」

――松山さんからみた、安堂の魅力はどんなところでしょうか?

「他の人なら流してしまうような、気にも留めないことに引っかかる。そんな安堂だからこそ気づけることがある。それは、とても大切なことだと感じています。安堂は、相手に気づきを与えてくれる存在でもある。自分とは違う視点に触れることで、視野が広がり、人は優しくなれると思うんです。“普通”だと思っていたことが、実はそうではなかったと気づかせてくれる。自分とは異なる感性や価値観を、大切にすることを教えてくれる存在ですね」

つづく

まつやま・けんいち
1985年3月5日生まれ、青森県出身。B型。2002年にドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』で俳優デビュー。2005年、映画『男たちの大和/YAMATO』で日本アカデミー賞新人俳優賞ほか受賞。2006年公開の映画『デスノート』『デスノート THE Last name』でブレイクし、2012年に大河ドラマ『平清盛』(NHK)で主演を務めた。近年の主な出演作は、映画『ロストケア』(2023年)、『大名倒産』(2023年)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK・2023年)、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK・2024年)、映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』(2024年)、ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS・2025年)、WOWOW『おい、太宰』(2025年)などがある。

『テミスの不確かな法廷』ⒸNHK

▪︎作品情報
-ドラマ10『テミスの不確かな法廷』
-2026年1月6日(火)スタート〈全8話〉
-NHK総合テレビ 毎週火曜 夜10:00〜10:45
-[再放送] 総合テレビ 毎週金曜 午前0:35〜1:20
※木曜深夜、※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信
-原作: 直島翔『テミスの不確かな法廷』
-脚本: 浜田秀哉
-出演: 松山ケンイチ 鳴海唯 恒松祐里 山崎樹範/市川実日子/和久井映見 遠藤憲一 他ⒸNHK