「自認があったけど、"言っちゃいけないこと”だと思っていました」
──昨年秋放送の及川光博さんと手越祐也さんが同性愛カップルを演じた『ぼくたちん家』(日本テレビ系)はごらんになりましたか?
「ほのぼのとしたカップルの話でしょ? 女装がもっともささくれ立ちそうだから見てないですよ。ささくれ立ちますからね、幸せな光景を見ると。キラキラしたものは見たくないです。
だってもうキラキラできないんですよ。50歳ですよ? 50歳の女装がキラキラしてどうするんですか。でも、『東京サラダボウル』(NHK)はすごく面白かった。ゲイが出てくるんだけど、良心的なドラマでしたね」
痛快でありながらも哀愁を含んだコメントが胸に染み入るニクヨさんだが、自身の青春時代はというと、セクシャリティに関して「言っちゃいけないことだと思っていた」と話す。
「小学校高学年の初恋が男の人だったから、自分がゲイであると気づいていっちゃったんですけど、中学・高校とどんどん具体的になるじゃないですか。“男性的な体つきがいいな”と思ったり、クラスメイトをすごく湿っぽい目線で見てしまったり。性自認があったけど、"言っちゃいけないこと”だと思っていました」
ニクヨさんが学生時代を過ごした80年代から90年代にかけては、ゲイについてメディアでの取り扱いは「変態性欲みたいな感じのジャンルの取り扱い」だったという。