現在、レギュラー番組を多数抱え、“ロケ芸人”としても引っ張りだこのお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さん。松竹芸能に所属し、大阪で華々しい芸人デビューを飾った後、上京したのは18年前のことだ。なぜ、東京を目指したのか。また、初めて目に映った東京は――。2026年2月、初の著書となる『いまのところ』(双葉社)を上梓した中西さんの、芸人人生を大きく変えた“THE CHANGE”とは。【第1回/全10回】

なすなかにし・中西茂樹 撮影/河村正和

 幼少期から仲の良かったいとこ・那須晃行さんと、2001年にコンビを結成し、正統派のしゃべくり漫才が高い評価を受け、ノリにノッた中西さん。賞レースを振り返れば、2004年「第33回上方お笑い大賞」新人賞受賞、2005年「第26回ABCお笑い新人グランプリ」優秀新人賞、2006年「第36回上方漫才コンテスト」優秀賞受賞、2007年「第42回上方漫才大賞」優秀新人賞を受賞と、その破竹の勢いがうかがえる。

 もはや向かうところ敵無しといった快進撃のまま、2008年に東京進出を果たしたなすなかにし。中西さんが31歳、那須さんが28歳になる年だが、なぜこのタイミングで上京したのだろうか。

 「30歳って、やっぱり1つの区切りではあると思うんですよね。オレももう30歳か、ってちょっとリセットする感じがある。僕らの場合は大阪でとんとん拍子に仕事が決まっていて調子に乗っていたのと、そういう年齢的な節目がたまたま合っただけですけど」