パチンコに溺れて借金100万円、うまくいかず鬱屈とした日々

「東京での担当マネージャーにスケジュールを見せてもらったら、1か月のうち仕事はライブが4本しかない。“大阪でどれだけ成果出したか知りませんけど、こっち(東京)では関係ないですから”とハッキリ言われました。“嘘やろ”と、そこでポキンと自尊心が傷つけられる。けど、まだまだ勘違いしてるんで、“なんで俺ら(の面白さ)がわかってもらわれへんねん”という納得いかない気持ちが強かったと思います」

 そんななすなかにしの「エンスト」期間は長かった。

「1回、何かの番組に出ても続かない。とても芸人だけでは食っていけず、アルバイト生活を余儀なくされました。上野公園で肉まんを売ったり、こっそり番組や舞台の台本を書いたり。一日中、毎日パチンコをして過ごしていた時期もあります。全然稼げていないのに、借金もしました」

 借金は多いときで、100万円ほどにも膨らんだという。となれば、今度はそれを返すためのアルバイトをしなくてはならない。東京では評価されない歯がゆさを体感しても、呼ばれてナンボの商売だ。芸人としてのあり方を見つめ直したりはしなかったのか。

「肉まん屋さんの店主からは“昼メシ買って来い”って、パシリに行かされたんですよ。給料をもらっている手前イヤとも言えない。でも、店主の自転車に乗って走っている時、“俺、何してんのやろ”って涙がこぼれて……」

 とはいえプライドを捨てきれず、パチンコに行った日は、“あえて”焼肉を食べるのが日課だった。