現在、レギュラー番組を多数抱え、“ロケ芸人”としても引っ張りだこのお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さん。松竹芸能に所属し、大阪で華々しい芸人デビューを飾った後、上京したのは18年前のことだ。売れない日々のなかで決断した「改名」の裏側とは――。2026年2月、初の著書となる『いまのところ』(双葉社)を上梓した中西さんの、芸人人生を大きく変えた“THE CHANGE”とは。【第3回/全10回】

なすなかにし・中西茂樹 撮影/河村正和

 中西茂樹さんと那須晃行さん、いとこ同士で組んだお笑いコンビ・なすなかにしは、大阪で芸人デビュー。有力新人として活躍していたものの、2008年に上京してからは仕事がない日が続いた。藁にもすがる思いで2010年4月6日、「なすなかにし」から「いまぶーむ」に改名したが、鳴かず飛ばず。改名したことすら知られないまま、ひっそりと「なすなかにし」に再改名した。

 腐っていた時期が長かったなすなかにしだが、コンビの間で先行きの話は出なかったのかというと、中西さんは「那須くんとは、暗い話をしたことはない」と述懐する。