現在、レギュラー番組を多数抱え、“ロケ芸人”としても引っ張りだこのお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さん。松竹芸能に所属し、大阪で華々しい芸人デビューを飾った後、上京したのは18年前のことだ。理想の芸人像を諦めた先に見つけた、自分らしい生き方とは――。2026年2月、初の著書となる『いまのところ』(双葉社)を上梓した中西さんの、芸人人生を大きく変えた“THE CHANGE”とは。【第4回/全10回】

なすなかにし・中西茂樹 撮影/河村正和

 現在、“ロケ芸人”として名を馳せるお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さん。ただ、最初からロケの達人を目指していたわけではまったくない。大阪で芸人デビューを飾り、実力派として賞レースを総なめにしたが、18年前に上京してからは仕事がない日が続いた。自分たちの得意分野は何かわからず、悶々とした。そのロケ技術が注目され始めたのは、40代も半ばのことだ。

 中西さんは、以前出演した鬼越トマホークのYouTubeチャンネルで、ロケ芸人という売れ方について「諦めて諦めて諦めて、この形」と語っていた。諦めてきたものとは一体何か――。