「山田孝之君のような、いわゆる憑依型ではないし、器用でもない」等身大の玉山鉄二とは──。
──そうなんですね。
「でも、いざ現場へ行って芝居をして“よかったよ”と言われたり、自分の中でもいいアイデアでできたなと思ったときの快感は、何にも代えがたいものがあるんです。自分が多幸感を感じられる現場にいるにもかかわらず、そこを避けている自分もいる。本当に身勝手だなと思いますよ(苦笑)」
恐怖と快感の狭間で揺れ動きながら現場に向かう玉山さん。実際の現場ではどのように役を構築していくのだろうか。
「僕は、例えば山田孝之君のような、いわゆる憑依型ではないし、器用でもない。本当に1ミリ、1ミリ積み重ねるタイプだと思っています。そして、やってみて何か感じることがあったとき、その違和感をどう料理していこうかと考えます。リハーサルやテストは、僕の中では“違和感探し”。さらに、セオリーみたいなものと、どう怖がらずに闘っていけるかというのが、僕の中でのテーマです」