2017年、「ミス青山コンテスト」準ミス選出を機に芸能界デビュー。清楚なルックスと抜群のスタイルでファンを魅了し、瞬く間にファースト写真集の発売が決まるなど、世の人々に鮮烈な印象を与え続けている井口綾子。厳格な家庭で大切に育てられた「噂の美女」が今、大きな転換期、チェンジを迎えている。
 タレント・MCとして第一線で活躍を続ける一方で、2024年からは実父が経営する老舗美容室『EXCEL』のエグゼクティブマネージャーに就任。現場を奔走する「二刀流」の裏側には、かつて家族会議で芸能界引退を迫られたほどの葛藤と、父から継承した経営者としての熱い魂があった。
 華やかな表舞台と、シビアなビジネスの現場。その境界線を軽やかに飛び越える彼女の、知られざる「これまで」と「これから」に迫る!【第2回/全2回】

井口綾子 撮影/河村正和 

ーー27歳から芸能活動と並行し、お父様の会社でも勤務されています。具体的にはどのような業務を担っているのでしょうか?

「現在は『エグゼクティブマネージャー』という肩書きで、新規店舗のプロデュースや人材の確保などを担当しています。今、美容業界は深刻な人手不足なんです。そのため、全国の美容専門学校を回って学生さんたちに入社をしていただけるように、自社の魅力を伝えるリクルート活動にも力を入れています」

ーー入社にあたって、お父様からかけられた言葉はありますか?

「これからはビジネス上の関係にもなるので、今まで以上に厳しいことも言うと思うけど、それは会社と従業員を守っていくためだと言われました。愛情深く育ててくれた父ですが、しっかりとダメ出しはしてくれます」

ーー仕事の場では、お父様はやはり厳しいですか?

「私はとにかく“自分の好き”を詰め込みたくなっちゃうので、もっとこうしたほうがきれいだとか、もっと、こういうところにコストをかけたら商品も良くなると主張をしたりもします。ただ会社としては、利益を考えて多角的に物事を見ていくことが必要ですよね。そこは厳しめに教えてもらっています」

ーーラジオ番組『井口綾子 will run』(ニッポン放送)では、多くの経営者の方と対談されています。芸能のお仕事でも、ビジネスや経営に関する仕事が増えていますね。

「すごく面白いんですよ。勉強になることがメチャクチャあります。番組を通して分かってきたことは、成功されている経営者の方は皆さん共通して“人を大切にしている”ということ。社員だったり、お客様だったり、とにかく皆さん、人を大切にされているんです。私もそれを見習って、社員の方たちがもっと働きやすい現場を目指すなど、皆さんの要望に応えられるような仕事をしたいと、改めて感じるようになりました」