楽屋では「イモリ」が人気者。多忙を極めた“花の85年組”の絆
――ベストテン番組も花盛りで、ファンも推しのランキングを上げるために熱かったですよね。
「昨年のライブでは、当時、応援してくれた方たちがこぞって来てくださって。全国を回って多くの方と触れ合ったことが今につながっているなと感じましたし、そういう経験ができたことに感謝しています」
――同期同士の交流は、ありましたか?
「当時はラジオの公開収録や地方のお祭りなど新人が集う機会が多くて、そこで仲良くなりました。
よく一緒になったのは松本典子ちゃん、橋本美加子ちゃん、本田美奈子ちゃん、井森美幸ちゃん、岡本舞子ちゃん。楽屋ではイモリのおしゃべりが面白くて、同期の人気者でした。バラドルの才能は、その頃からあったんですね(笑)。学校(明治大学付属中野高校)では佐野量子ちゃんと城之内早苗ちゃんが同級生でした」
――数々のヒットを出した芳本さんですが、90年以降は俳優として活躍するようになりました。
「その頃から歌番組が激減しましたし、20歳を超えて、アイドルから大人に変化しなくてはいけない時期に差しかかっていたので、事務所が次の方向を模索したんだと思います」
――俳優転身のきっかけとなったミュージカル『阿国』(90年)ではゴールデン・アロー賞の演劇新人賞を受賞しています。
「それまでアイドル主演の単発ドラマは経験していましたけど、舞台上のお芝居は初めて。
最初はできないことだらけで落ち込みましたが、途中で『下手で当然。せめて歌だけは、しっかり歌おう』と気持ちを切り替えました。賞をいただけたのは、手取り足取り指導してくださった演出の栗山民也さんや共演の先輩たちのおかげです」