「とにかくはみ出したい」という気持ちがあった
そんな彼女に、“自分が他の人と違っている”と思う部分について聞くと「どこかな……。昔はずっと思ってましたね」と、ゆっくり過去を思い出す。
「それこそ小学校のころから、当たり前に制服を着るとか、みんなと同じものを持つことができなかったんです。好きじゃなかったので。
“とにかくはみ出したい”っていう気持ちがあって。特に日本の学校は個性を抑えるようなところにずっと違和感があって。そこに反発してのファッション好きというところもあるので。
自分は、なぜかそこが人よりも我慢できないってずっと感じていて、その部分が周囲と違うなと思います。でも、いまだにそこは間違っていなかったと思っています」
「当たり前に制服を着る」「みんなと同じものを持つ」ということへの疑問をもち、甲田さん自身の感性や気持ちを信じて行動したことは、のちに音楽活動にもつながっている。