初ミュージカルだった初演からの心境の変化は?
「毎日の公演で反応も違ってくる。ここ、そんなに面白くないよね、って自分たちが思っているところで笑いが起きたり、逆にウケると思ってたところでウケなかったり。その土地、土地で違うっていうのもあって、すごく楽しい。そういう日々の変化を、もしかしたら私たちの演技のちょっとした変化がそういう反応の違いになったのかも、って西田さんがすごく拾ってくれるんですよね。
西田さんは第一部が終わった後の休憩時間に、私が “なんであそこでウケたんだろう?”って聞くと、“こういう変化があったんじゃない?”ってしっかり伝えてくれる人なんですよね。自分たちは何にも気にならずにやってるけど、微妙な変化が反応の変化につながる。“あそこ、間が長いから、もっと回転数を上げていこう”とか。西田さんも、全公演観に来るから、一つ一つちょっとした変化を注意深く観てくれてて、それも嬉しいですよね」
舞台の面白さ、生の魅力を知ると同時に、ミュージカルの難しさもこの『ALICE』を通じて感じ取ったという。
「音楽があって、そこへのセリフ乗せがあるんですよ。音楽はお尻が決まってるんで、この中にセリフを入れ込まなきゃいけないから、1個でもハプニングがあったらダメ。自分では普段通り喋ってるつもりでも遅れてたりすると、全部を言い切れないので、超難しい。何度もドキッとすることはあるんだけど、私はまあ、この性格なんで、“なんとかなるでしょ”、ってやり切ってるところあるんですけどね(笑)」
初ミュージカルだった2024年公演を経て、今回の再演への向き合い方に変化はあるのだろうか。
「再演だからセリフ自体には慣れがあるんだけど、慣れすぎると表現が固まっちゃうっていうか、新鮮味がなくなっちゃう気がして、その辺はすごく考えてます。だから新しい表現を試したいっていうのもあるんですけど、意図的に変えよう変えようとすると、嘘になるというか、不自然になっちゃう。今の段階では方法は固めずに、改めて初心に戻って、西田さんの作り上げたいものを稽古で受け取って、自分がどこまで表現できるかに向き合うのがいいかなって思ってます。未知数が面白いかな、って。そこも含めてすごく楽しみですよね」