赤井「もうあの時、試合できるような状態じゃなかったんですよ」
ーーその意図を聞かれて、赤井さんはいかがですか。
赤井「もうあの時、試合できるような状態じゃなかったんですよ。
最後の大和田選手との試合の前に、テレビでずっと試合はオンエアされて、知らないところで大きなお金がいっぱい動いてるのに、ファイトマネーは3000円のチケットを3000枚くれて、赤井には1000万円やったとかいろんなこと言ってるんやけど、全然もう……。
チケットを近大の先輩やらお母さんやらが手売りしてるのがファイトマネーのような形なのに、年間契約金が何千万とか、テレビとかから出てくるのも全然知らないところであったということで。
そんなことが発覚して、大和田戦の1か月2か月くらい前かな。もう辞める、って書いて、九州一周、旅してたことがあって。でも、マスコミに見つかって帰ってきて、またやります、という記者会見もあったんですけども。
もう、それからジムにも行ってないし、練習も全然しない。体重だけ落としてリングに上がったのが、最後の大和田戦やったんです」
佳子「でも、今だって状況は一緒だよ。かずくんの耳に入ってないだけで、いろんなことにかずくんは守られてる。
あの時は本当に、自分とジムの会長だけでやってたから嫌なことも直接だし、言えないこととか、言いにくいこととかもあるかもしれない。でも、今だってボクシングやってるときと一緒。みんなが守ってくれてる状況だね。今は」
赤井「はい」