「音楽を共有しているだけで本当に嬉しい」

 2019年に1stアルバムをリリースすると、その年には初のワンマンライブを開催。その後は毎年のように全国でワンマンツアーを重ね、『ROCK IN JAPAN』や、『VIVA LA ROCK』といった名だたる音楽フェスにも出演し、ジェニーハイはいまや名実ともに日本の音楽界を代表するバンドとなった。

新垣隆 撮影/片岡壮太

 新垣さんはそんなバンド活動の中で、実に個性的なメンバーたちとどのように交流しているのだろうか。聞いてみると、実に嬉しそうな顔をしながらメンバーとしての日々を振り返りつつ、多くの感謝の言葉も口にした。

「皆さんプロ意識が高い方たちなので、バンドでリハーサルをやっている時が一番楽しいですね。とにかく、音楽を共有しているだけで本当に嬉しいんです。

 練習が終わった後もご飯を食べに行ったりとか、そういうメンバー同士の交流もずっと続いているので、とにかくすごく良いバンドに出会えたなって思っています。

 1回きりの活動ではなくて、もう5年も続いているというのは凄いことですよね。バンドを続けるっていうこと自体の、ある種の日常性って言いますか、継続をするっていうことの難しさはもちろんあるわけですけど、逆に言うとそういう難しさを感じるということは、バンド活動がちゃんとできているということの裏返しだと思うんですよね」