「ツービートさんでもB&Bさんでもなく」憧れた漫才コンビ

 高校生になって漫才ブームがくるんですけど、僕はツービートさんでもB&Bさんでもなく、紳助・竜介さんが好きになりました。僕らのようなヤンキーファッションの二人がテレビでお客さんを笑かして人気者になっている。「ヤンキーの先に、こんな未来もあるんや」と憧れました。

 ただ、自分が漫才師になれるなんて、これっぽっちも思ってなかったです。ふざけて真似事をやっても、漫才として一つの形にしようと考えたことはなく、ただの視聴者でした。

 通ってた高校は、1年生のときに16クラスあったのが、3年生のときには10クラスに減っているくらい中退する生徒がめちゃくちゃ多くて。でも、親にお金を出してもらっているし、迷惑もかけたので、高校はちゃんと卒業しようと決めたんです。

 高校を卒業するために、「どこでもええか」と就職先を決めたので、その食品会社はハナから行く気がなかったんです。1日も行かずに食品会社を辞めると、見るに見かねた親父が紳士服会社に入れたけど、その会社も半年で退職しました。人のために働く、ということができなかったんです。

 やることがなく、目的もなかったけど、人生は長いから「こんな時期があってもええんちゃう」と思っていました。