仕事に感じ始めた新鮮さ

眞島「ひとつの撮影が終わったりとか、2つの作品が重なっていて、すぐ違う場所に行かなきゃならないときとか、気持ちを切り替えて自然にできているかな、なんて不安に思っていたこともありました。

 それが最近は、こういうことやっていきたい、ああいうことをやりたいというより、“あと何回、こういうことができるんだろう?“と思うようになってきました」

 前へ前へと進んでいくより、目の前のひとつひとつのことを大事にしたいという気持ちになってきたという。

眞島「たとえば、最近まで舞台をやっていたんですけど、“あと何回だ、頑張ろう”というより、“あと何回しかないんだ”、と思えるようになってきたんです。映像でも、撮影現場に行くんだったら、少しでも楽しもうとか、少しでも自分ができることはなにかないかとか、今できることを一生懸命やろうとか、そういう新鮮さが出てきたんですよ。

 前は、仕事が連続するのが嫌というわけではないんですが、そこまでではなかったんです。一生懸命は変わりませんが、ひとつひとつの時間がすごく大事だな、という気持ちがつよくなったんですね」

眞島秀和 撮影/三浦龍司