ガチガチの緊張にも向き合えるように

野村「それを言われてハッとして。失敗を恐れると成長しないと思ったんです。それは仕事にもすごく活かせるなと思っているので、ずっと頭の片隅にその言葉を置いています」

ーー仕事する上で、その言葉が生きた瞬間を覚えていますか?

野村「デビュー作の時です。はじめてのお芝居でガチガチに緊張していたんですが、そのときにその言葉を思い出して、先輩方に囲まれながらも自分なりに一歩踏み込んでみました」

野村康太 撮影/冨田望

ーーお父さんは沢村一樹さんで、俳優として大先輩でもありますが、「沢村一樹の息子」としてプレッシャーを感じることはありますか?

野村「逆に僕はラッキーだなと思うようにしています。やっぱり父の存在があるから多少なりとも注目はしていただいていますし、現場でも、僕の父と“共演したよ”と話してくださるかたも多いので。プレッシャーはもちろんありますが、でも、マイナスなことよりもプラスのほうが多いと思っています」

 何事も前向きにチャレンジし続ける野村さんは、「感謝の気持ちしかないです」と、ひたすら謙虚に話してくれたのだった。

金子隼也(かねこ・しゅんや)
99年11月27日生まれ、神奈川県出身。21年に「ウルトラマントリガー」(テレビ東京)で俳優デビュー。その他にも多くのドラマ、映画に出演。現在放送中のドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)、そして3月8日公開の映画『マイホームヒーロー』に出演している。

野村康太(のむら・こうた)
03年11月30日生まれ、東京都出身。メンズノンノ専属モデル。22年にドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)で俳優デビューし『silent』(フジテレビ系)や『SHUT UP』(テレビ東京)など話題作にレギュラー出演。今年は『身代わり忠臣蔵』『ただ、あなたを理解したい』とすでに映画2作品にも出演。

ドラマ「パーフェクトプロポーズ」 
FODにて全話配信中(全6話)
出演:金子隼也、野村康太
入江甚儀、木下彩音、高橋璃央、林裕太/田中幸太朗、岩瀬亮/北見敏之
原作:鶴亀まよ「パーフェクトプロポーズ」(海王社「GUSH COMICS」刊)