小栗旬は「逃げない」…圧倒的だった存在感
小栗さんの“闘い方”とは、いったいどういうものなのだろう?
「映像の世界だけではないと思いますが、物事には変えてはいけないことと、変えなければならないことがあると思うんです。小栗さんは、作品を良くするために変えていかなければならないことがあれば、先頭に立って闘ってくれる。あえて憎まれ役を買って出てくださる。そして、絶対に諦めない方です」
現場を共にする俳優のため、スタッフのため、そしてなによりも今後のエンタメ業界がよくなるために闘う小栗さんの姿は、中川さんにとって圧倒的だった。
「そこに向き合うことって、エネルギーを使うじゃないですか。でも、小栗さんはそういう問題点から逃げない。それは、やっぱり真ん中に立って引っ張っていく存在だからこそ、なんですよね。すごくその姿に周りも影響を受けましたし、自分もこれから向き合っていかなきゃいけないと感じました」
小栗さんの背中が見せてくれた勇気と闘い方――。それを糧に、中川さんの俳優人生がどう変わっていくのか、今後の活躍に注目したい。
なかがわ・たいし
1998年6月14日生まれ。東京都出身。2011年、ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で一家の長男役を演じ、注目を集める。以来、数多くの映画、ドラマで活躍。2019年には映画『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』で、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作品として、映画『四月は君の嘘』(2016年)、『砕け散るところを見せてあげる』(2021年)、NHK連続テレビ小説『なつぞら』、NHK大河ドラマ『真田丸』『鎌倉殿の13人』、TBS系火曜ドラマ『Eye Love You』などがある。
【作品紹介】
映画『碁盤斬り』
監督:白石和彌 脚本:加藤正人
出演:草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真/市村正親
斎藤工、小泉今日子/國村隼
配給:キノフィルムズ
5月17日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
(C)2024「碁盤斬り」製作委員会