“自然体で魅せる”男役を目指した

 華やかに、前に出ていく男役には「向いていない」。そう感じながらも奮闘するなかで、役との向き合い方が変わっていった。

「映画とか舞台とかで見る華麗なかっこよさじゃなくて、自然体のかっこよさでもいいんじゃないかと思うようになったんです。そうしたらストンと腑(ふ)に落ちて、楽になりました」

 信号待ちの人や、ただ立っている人。何かかっこいいしぐさをしているわけではないのに、なんだかかっこいい。街中で見かけるそうした人たちを、分析していった。

「そのまま真似するわけじゃないんです。そこにいるだけで、なんとなくかっこいい。そういう雰囲気を自ら出せる男役になりたいと思って、観察していました」

 華々しく前に出る男役ではなく、抜け感のある男役を目指した和央さん。インタビューに答えるときも実に自然体で、それなのに惹(ひ)きつけられてしまう。まさに自然体なかっこよさが、和央さんの身体にはいまも染み付いている。

和央ようか 撮影/三浦龍司

和央ようか(わお・ようか)
大阪府出身。74期生として宝塚歌劇団に入団し、雪組に配属。1998年宙組創設メンバーとして組替えすると、’00年にはトップスターに就任。’06年『NEVER SAY GOODBYE- ある愛の軌跡-』で退団後は、舞台だけでなくモデルとしても活動する。’15年に作曲家のフランク・ワイルドホーン氏と結婚し、現在は米国と日本を行き来する生活。そのライフスタイルも注目を集める。

●作品情報
「ベルサイユのばら50 ~半世紀の軌跡~」
【原作】:池田理代子「ベルサイユのばら」
【監修】:植田紳爾
【構成・演出】:谷正純
【日程】:梅田芸術劇場メインホール 2024年5月14日(火)~19日(日)
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) 2024年5月26日(日)~6月9日(日)
【HP】https://www.umegei.com/versailles50/

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